
好きな映画の種類で、大きく分けると
1.最初からお気に入りになってしまうもの
2.観れば観るほど味がでてくるもの
の2種類があって、チャーリー・カウフマンのSynecdoche, New Yorkは正に後者。
金曜日に一回観て、その時はフラットメイトと"?"の世界へ。
チャーリー・カウフマンは好きな脚本家だけど、今回のは今までのに輪をかけて分かりにくい。
自身が監督、というのもあって、もう"伝える"という作業をあきらめたのか、と思ったくらい。
案の定、次の日にいつもの友だちとランチを食べてる時に、Jは
"カウフマンだから期待して観に行ったけど、彼の映画じゃなかったら途中でシアター出てた"
なんて言ってた。
分からんでもない・・・
その後、もう一人の友人が観ていないというので、うちでワインを飲みながらまた鑑賞。
正直、私ももう一度観ておきたかったし。
このときはもう少し距離を置きつつ、でもいろいろな部分に目を向けて観ることができたせいか、
一回目のときとはまた違った印象。
確かに訳分からない場面もプロットも多いんだけど、
現実とイマジネーションの境がどんどんなくなっていく様、
時折鳥肌がたつくらい美しかった。
"死"という概念が映画の下敷きにもなっているせいか、
確かに重々しい雰囲気ではあるのだけど、それだけにさせないのはさすがカウフマンです。
これ以上に良くなる要素もたくさんあったんじゃないかな、とも思うし、
テーマがテーマで2時間弱じゃ難しいんじゃないかなとも思うけど、
もう何回かは観ておきたい映画になりました。
Synecdoche, New York
0 件のコメント:
コメントを投稿