2010年7月26日

ここのところは毎日コンペです。
今年のtutorだったNoam、彼のパートナーのReneを筆頭に
ホロコースト記念館の設計デザイン。
アメリカ・ニュージャージー州のアトランティック・シティがサイトです。

アウシュビッツに「白い家」と呼ばれるガス室があったのだけど、
いくつか残る記録に目を通すと、何一つ確かなものがないという状態。
記憶、もしくはignorantによって歪められ、
その存在そのものがあやふやになっている、農家を改修して作られた大量殺戮のための工場。

いくつかのドキュメントに私も目を通したけど、信じられないようなことが書かれています。

その記憶によって歪められた建物・コンテクストをそのまま使って
このプロジェクトに挑んでいるのだけど、現在ファイナルステージ。
来週までのアメリカでの展示に向けてドローイングをしております。

ここ何日かはNoamの家に夜2時近くまで残ったり。
Angeloを含めた4人でせかせか作業。
これがまた楽しい。
学ぶことの多い人たちと作業しているからか、ディスカッションもとにかくみんなで考え、興味深いことばかり。
哲学から美術史のこと、歴史、文化、サイエンス、、コンテクストの肉付け作業。
建築はやっぱり一筋縄でいかない。だから楽しい。

昨日はnoamが遅い朝食を作ってくれ、テラスで食べながらミーティング(みたいなもの。その日の予定とかを決める)。
夜はReneがご飯を作ってくれ、もうこの時間(11時ごろ)にはみんな疲れきってるのでワイン飲みながら談笑。
でもプロダクティブ。気持ちいい作業環境。

9月からは最終学年の5年生。
どういうことをしたいのか、プランも徐々にたて始めた。
4年生がほんとに興味深い年だったので、これをもっと深く突き詰めていきたいところ。
うまく行くかな。

そして学校から1学期分の学費免除!
これは大きい!