2007年4月28日

マーケットでランチ+ギャラリー

昨日の最初のミーティングも無事終了。
portfolio(作品をまとめたもの)のレビューをしたけど好評でした。とりあえず一安心。

その日の夜は学校のギャラリーオープニングへ行ったあと、
4人でごはんを食べてCamilleの家のライブパーティーへ。
電子音楽のパフォーマンスで、まったりした雰囲気とコンセプチュアルな音楽のミスマッチさがいい感じでした。
みんな床に座ったりしながらビール片手にみてる、というような。

そして今日は以前から行きたかったBarbicanという複合施設の中のギャラリーで展示をしている"Alvar Aalto - Through the eyes of Shigeru Ban"へ。このBarbicanもおもしろい建物なのだけど、長くなるのでまた今度。
その前にDamitaとマーケットでランチ。
ロンドンブリッジの近くにBorough Marketというマーケットがあって、そこは食べ物(野菜、肉、魚、チーズその他いろいろな国の食材)のストゥールでいっぱい。
まずはchorizoのサンドイッチ。これが目の前で焼いてくれててかなりおいしーい。パンにクレソン、赤ピーマン(酢漬け?)、chorizoをはさんでくれます。列で待っている間に、Damitaがホタテの焼いたやつも買ってきてくれた。

そのままちょっと食材を見て回る。
私は誘惑に勝てず、ハルミチーズ(キプロスのチーズで焼いて食べます。溶けず、ふしぎな歯ごたえでおいしい!)、グリークヨーグルトのスプレッド(オニオン、ガーリックなどがヨーグルトに混ぜてある)を購入。
安かったのでうれしい。


その後のAlvar Aaltoのショーはなかなか興味深かったです。
Alvar Aaltoはフィンランド出身の世界的な建築家で、日本でも彼の家具は有名です。
2階は代表的な彼の作品。
そして1階が日本の建築家、坂茂氏監修がメインの展示。
坂氏の慶応でのリサーチラボが、Aaltoの数学的な空間の作りを研究していて、その辺などが詳しく展示されていました。
コルビジュエなどは黄金律などを使って設計しているのですが、Aaltoは彼らに比べて感覚的なデザインだ、と言われてました。
それが坂茂らによって改めて研究されていて、その成果の展示。

あと、Aaltoはひたすら住宅を突き詰めていて、低所得者でも住めることのできる、そしてなおかつ居心地のいい住宅作った建築家でもあります。
坂茂氏も、阪神大震災後の「紙の家」など、シェルターの設計を実験的な素材の使い方などで研究しています。
その辺りの対比などもされていました。
ふたりは建物と人との繋がりについても似た考えを持っているので、そこも強調されていました。
結構興味深い展示でお腹いっぱい。

Alvar Aaltoのスタジオの一部

Alvar Aaltoのスタジオ/事務所

Alvar Aaltoといえば、フィンランドへ行った時に感動した覚えがあります。
街中に彼の作品(家具や建物)があふれていて、ほんとに国民に愛されていた(いる)建築家なのだなー、と実感しました。以前はフィンランドの紙幣に彼の顔が印刷されていたとか。
彼の設計したヘルシンキ内にあるAcademic Bookstoreは、明るい柔らかな自然光にあふれていて、とても居心地のいい空間。
座れるように置いてある椅子も彼の作品でした。
また、彼のHome&Studio、そしてもうひとつのStudioは、これまた最高に居心地がよく、光の入り方なども計算された素敵な空間でした。ちなみに、庭は階段状になっていて、そこに座って白くぬられた壁に映し出される映画を観ることができます。
細部に至るまで丁寧にデザインされていて、人柄を象徴してるようでした。じわじわーとくるものがあって、ものすごく安心する空間です。理想の建築家のひとり。

フィンランドはまだまだみきれなかった建物が多いのでまた行ってみたい国です。森も良かった!

話しはかなりずれたけど、そんな感じで充実した一日。
夜はスキンレスチキンを焼いて、それに今日買ったヨーグルトソースをつけあわせて、アボカドサラダ、焼いたハルミチーズといっしょに食べました。

これからまた作業だわ。

website
Alvar Aalto Foundation
Barbican
坂茂
Borough Market

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